吉田
「エコ研の成り立ちと事務所の話」のような流れで発足したエコ・コミュニティー研究会は、「海と山を海苔網でつなぐ環境リサイクル事業」をメインに活動しています。
ここでの活動では、「海苔網」がとても重要なキーワードになるのですが、そもそも僕らは「海苔網」の存在を知りませんでした。もちろん海苔が養殖されているということもはっきりとは認識しておらず、むしろ海苔はでえたらぼっち(by浜乙女)が全て作っていると思い込んでいました。
そこで海苔と海苔養殖網について知るたられるのですが、ちょうど浜にあがっている時期であったため、さぞ多くの海苔網が積まれているのだろうと考えていましために海苔養殖者の方を紹介していただき、実際に網をもらいに行こうという話になりました。海苔網は収穫が終わると全て浜にあげ。
一色の魚港へ行くと確かに海苔網はたくさん積まれていました。潮の香りがするな・・・なんか臭くね?・・臭っ!この異臭の正体はなんなのか。とりあえず海苔網を確認しようと海苔網の山に近づいていくと、心なしかにおいが強まっている気がしました。気にせず近づいていくと、なんだか黒いものがぶんぶん飛んでいます。
ハエでした。
どうやら海苔網の山の上を飛んでいるようです。いやな予感がしましたが、さらに海苔網の山へ足を進めると・・・いやな予感というものは何故こんなに当たるのでしょうか。この異臭の正体は海苔網の山だったのです!しかもその海苔網はただの海苔網にあらず、腐った海苔つきの海苔網でした。
何故全ての海苔網が浜にあげられるのかというと、収穫後に残った海苔をきれいに取ってしまうためだったんですね。浜からあげた海苔網にビニールシートをかぶせ、太陽光で温度をあげ、「発酵」させることで海苔網からきれいさっぱり海苔をとるという方法がとられていたのです。もちろんこのプロセスは1日くらいで終わるようなものではありません。この時期はしばらく浜から芳醇な匂いが漂っているとのことでした。
さて僕らは海苔と海苔網について深く知るためにここへ海苔網を「もらいに」やってきたわけです。「男には引いてはいけないはならない時がある。」という言葉がありますよね。「今がその時だ。」なんて返せばさまになりそうですがそうなんでしょうか。芳醇な香りが漂い、朦朧とする意識の中、イナゴが大量発生したらこのハエくらいの密度で飛び回ってるのかとか、カメレオンだったらえさだらけでとても幸せなんだろうかというしょうもない考えが走馬灯のように駆け巡っていました。
そんな状況だったからでしょうか。言ってしまいました。
「この網、全て持ち帰ります」と。
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