テキヤ的マーケティング 上

吉田

 

それは暑い日でした。
僕らはエココミュニティ研究所の事務局がある西尾市のとなり、碧南市のお寺にいました。数枚の海苔網を抱え、お祭り会場に向かいます。

お寺では何かをやっていました。お祭り会場を見渡すと、露店が何軒か並んでいます。
みたらしだんご 60円
おもちゃの金魚すくい 100円
ところてん      100円
巨大アメフラシだった海苔網 priceless

そういえば、海苔網は売り物です。価格が決まってませんでした。
どう設定しようか。17m×1.2mで12cm角というこの巨大な網をいくらで売るか。
かなり重要なことです。安くしたほうが売れるに違いない。しかし、安くしすぎると利益が出ない。
価格によってお客さんの印象も変わるはずです。あまりに安すぎると「大丈夫か?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、今考えていることは全て推測に過ぎません

とりあえず、販売価格は1000円としました。
この価格は同じようなサイズの害獣対策用の網と比べると半額程度の価格です。

後は売るしかありません。必死に「お声がけ」をして売って、売って売りまくります。
1時間後。

売れん。

興味を持ってくれるお客さんはたくさんいるのですが、購入には至りません。
価格が高いのだろうか。絶対的な価格は決して高いものではありません。しかし、他に並んでいる店と比べると、
みたらしだんご 60円
おもちゃの金魚すくい 100円
ところてん      100円
ツイスト済み海苔網 1000円

どうやら桁がひとつ違います。いくら財布の紐が緩みがちなお祭りといえど、これでは直感的に弾かれてしまいそうです。
そこで、いきなり値下げしました。

500円に。

いきなり価格破壊か!と突っ込みたくなるくらいです。
もし1000円で海苔網を買ったお客さんがいたらお祭りが血祭りになってしまいます。
でも、これなら売れるに違いない。

売れん。

気持ちいいほどに売れません。価格の問題ではないのだろうか。
ここに来てる人は何を求めて来ているのか。確実に海苔網を求めてという人はいません。
それでもお客さんにとって魅力的なものだったら売れるんじゃないだろうか。

時刻も昼をまわり、ちょっと海苔網を売ることに嫌気が差してきていました。




・リサイクルノリ網の販売ページはこちら
・ホームに戻る


Copyright (C) 2005 EcoCommunity-Lab All Rights Reserved.